11/30の勉強会のまとめ(数式の試しがき)
Synthetic Difference in Differences (SDID)
内輪の勉強会で Arkhangelsky et al. (2021, AER) を眺めたので、はてなMarkdown記法に慣れるのも兼ねてブログを書こうと思った。
さて、簡単のためATT (QoI), intercept, fixed effectsをまとめて とおくと、SDID推定量は次の式で求められる。
面倒なのでnotationの詳細は省く。ここで、 とかいう重みの推定量がplug-inされているが、これらは
のように推定される。意味としては、処置前の期間における処置群と統制群を(平均的に)balancingさせるのが 、統制群における処置前と処置後をbalancingさせるのが ってことだと思われる。ところで、 の推定式にはL2正則化パラメータの がくっついているが、元論文にはきちんと決め方が書いてあるものの、tex打ちが面倒なので書かない。どうやら がobserved outcomeの時間による差分に依存する関数というのがポイントらしい。
実践しようと思ったら、著者たちがRで実装したsynthdidと、それを謎の日本人がPythonに移植したpysynthdidを利用できる。スクラッチでもできそうな気がするので暇なら書いてみたい。